カメラマンの渡部サミーと言います。
実は結婚式を一番良く観ているのはフォトグラファーだったりします。
僕がファインダー越しに観た結婚式のコツをこれから結婚する二人に届けられたら幸いです。
質問にも答えて行きたいと思います。
みんなでいい結婚式を創って行きましょう。

2011年3月31日木曜日

手作りしたリングピローは報われる





小物写真もいわゆる間の写真だ。
ほっと一息つけるオアシスだったりするから、アルバムに使われる事も多い。
気合いを入れて手作りした人も報われると言うものだ。

2011年3月30日水曜日

披露宴にあまり詰め込みすぎない事



間の瞬間。
何をしている訳でもないが「間」としての重要な役割を持つ写真である。
ウェディングスナップが全て指輪交換とかキスとかケーキカットとか乾杯で構成されていたらかなりうっとうしい物になるだろう。
そうならない為のオアシス的な写真が必要なのだ。
リングピローなどの小物もそうゆう役割がある。

披露宴も一緒であまり詰め込みすぎない方がいい。
歓談の時間、食事の時間はケーキカットと同じくらい重要である。

2011年3月27日日曜日

結婚式で何かを決める時には慎重に



式場と宴会場が違うのはよくある事だ。
当然何かで移動する訳だが、一番多いのがタクシーだ。
中には前紹介した写真の様にオープンカーをレンタルする人もいる。
電車やバスもいい味が出て面白い。
何を選ぶかによって写真も変わって来る。
冒険するのもいいがやはり二人らしさを追求したいところだ。
と言っても「らしさ」は隠せるものでもないので結局その人にはその人の写真が出来上がる。
つまり、誰に撮ってもらうかによって結果は見えていると言っても過言ではないのだ。

結婚式で何かを決める時には慎重に。

2011年3月26日土曜日

ウェディングスナップ

何気ない瞬間が絵になったりする。
この時フォトグラファーは気付かれてはいけない。
その辺もバランスだ。
時間があるからと二人のポーズ写真を撮るばかりがウェディングスナップではない。
自然な写真は自然な瞬間にしかやってこない。
ちなみにこれは車待ちの瞬間。

当日フォトグラファーに出来る事は少ない。
全ては二人の気持ち次第。

2011年3月25日金曜日

結婚式の小道具



小道具は大事だ。
映画でも小道具がいい味を出す事は多い。
あくまでも主役は二人の表情なのだが、そこに小道具を加味する事でまた違った味が出て来る。
二人の趣味だったり性格だったり夢だったり、そんなところを探りながら一緒に結婚式を創って行きたい。
いつも言う事だが、
「カメラマンはシャッターを切るのが仕事では無く、いい写真を摂る為にいい結婚式を創るのが仕事なのだ」
そうして培った信頼が更に写真を高みへと引き上げる。

2011年3月24日木曜日

結婚写真は時間との勝負




外観にはあまり力を入れない。
撮れる時に撮れるものを撮る。
上の写真はどれも撮影に10秒とかかっていない。
それよりは人が関わる事象を撮った方がいい、本質としての結婚式を観た方がいい。
と言うのが僕の考えだ。
例えば建物を設計したのが新郎とか会場が実家と言うのなら話は別だ。
きっと30秒ぐらいはかけて撮る。
そもそも写真は時間をかけて撮ればいい訳ではない。
限られた時間の中でどれだけ伝えられるものが撮れるのか?
時間と勝負の撮影の中で、早ければ早い方がいいに決まっている。

時間をかけなきゃ良いものが撮れないカメラマンはまだまだ修行が必要だ。

2011年3月23日水曜日

親族紹介

僕は日本の古式に則った作法や英国の流れを汲むマナーなど全く詳しくない。
だから結婚式のマナーがどうとか聞かれても正直よく解らない。
僕たちが言えるのは結果としてどうだったかだけだ。
1300件の他の結婚式ではこうだったからこうなった、
その結果からしか真実は見えてこないと思う。

親族紹介は父親にとって一番最初にやってくる関門だろう。
結果から言えば一番多いのは自己紹介なのだが、ここは敢えてお父さんにがんばって欲しい。
一日の方向性を決める親族紹介だが、失敗も緊張も全ていい方に転がるのが結婚式だ。
わざと花嫁を長男と言うぐらいの気持ちで和やかに進めて欲しい。
結局いい雰囲気からしかいい写真は生まれない。

失敗して笑われてその場の空気は丸くなっていく。

2011年3月20日日曜日

結婚式でいらない写真

興味深い投稿を見付けた。
こう言う生の声を聞くと勉強になる。
欲しい写真は人それぞれ。
こっちの意見を一方的に押し付けてはダメだと改めて思い知らされる。
こういう写真を要らない人もいるとゆう事実。
それを踏まえて、それでもやっぱり僕は人を撮る。





『スナップ写真の仕上がりを見て、良い写真もありましたが、おや?と思う写真もありました。


「見本写真が好みだったし、打ち合わせたら良い人だったし、

プロだから要望どおり撮ってくれるよね」

と思っていましたが、プロだからって心を読めるわけではないので、

言わないとわからないことはあると思いました。


私は素人で写真に詳しくはないですが、気付いたことを書きます。

普通の、ベーシックな写真が好みの方には参考になるかもしれません。


今、こういう写真がほしかったなーと思うこと


 ・きれいな色、自然な明るさで撮る(影っぽくならないように)

 ・被写体をきちんと構図の中に収める(衣装の端などが切れないように)

 ・構図の中心にメインの被写体を置く

 ・カメラの位置が低すぎたり高すぎたりしないように

 ・歪みが出るレンズをできるだけ使わない

 ・外で写真を撮るときは特に、後ろに木の枝など黒っぽいものが

  こないようにする(髪や衣装が黒いとまぎれてしまう)

 ・いらないものが写りこまないようにする


 ・衣装の、刺繍の糸が見えるくらいのアップ

 ・同じく装花のアップ


逆に、これはなくても良かったかなーと思うこと


 ・ゲストがカメラを構えているところの写真

 ・別カメラで集合写真を撮っているところを、横から撮った写真

 ・支度中、お色直し中の着替え写真

 ・鏡が写りこんだ写真

 ・恥ずかしいのに無理してポーズとった写真(照れてるのがバレバレ)


中には「これって当たり前では」、と思うこともありますが、

なにかと動きのある結婚式のスナップなので、当たり前のことが

難しいところもあると思います。

だから念押しも含めて、伝えておいたらよかったなー、と思いました。』

結婚式に来る人達



結婚式は人が集まるところ。
人を撮らずには始まらない。
たまに勘違いしたカメラマンが二人のみを追い続ける事もある様だが、
そうならない為には、やはりカメラマン選びと打合せが大事と言う事。
何気ないやり取りの中にその人らしさは現れる。
そんな中でしか真実のドラマは生まれない。
事実を切り撮るのは簡単だが、本当に求められているのはその向こうにある真実だ。
真実はいつだって人の中にしかない。

2011年3月19日土曜日

ポーズ写真2(カメラマンの個性)




何を持ってポーズ写真とするかは難しいところだ。
僕はなるべく自然な流れで撮る様にしている。
流れを止めてまでドレスの裾を直そうとは思わない。
そう言ったフォトグラファーの個性を見極めるのも大事だ。

2011年3月18日金曜日

カメラマン選び(結婚式のポーズ写真いろいろ)



前にも書いた、ポーズ写真に雰囲気や会場の特徴を入れ込んで撮る方法。
ただ引いて撮ればいいと言う訳でもない。
そこには何かしら素人を超えたものが必要だ。
フォトグラファーが込めた想いと見た者が受け取る想いは、必ずしも一致するとは限らないが、それでも何かを感じてくれればいい。
僕たちが撮っているのは作品では無く、記憶を呼び覚ますただのツールなのだから。

ほんの少し綺麗に
ほんの少しかっこ良く
ほんの少しドラマチックに
ほんの少し力を抜いて
大切な一日を記録していく。
二人の信頼が力の源。
だから指名される事に大きな意味が出て来る。
「指名制」は結婚写真の基本だと思う。

二人には真剣にフォトグラファーを選んでもらいたい。

2011年3月17日木曜日

見本アルバムの見極め方


結婚式に於いて写真を撮る時は必ず相対として捉える。
つまり、A(花嫁、二人)を撮ったらB(友人)も撮るとゆう事だ。
これを繰り返すだけでかなり写真としてのレベルが上がるはずだ。
式場で見本のアルバムを見るときはA,B両方撮られているかを確認するだけでもかなりの確率で技量を計れるだろう。
少しでも後悔しない為に出来る事はやっておこう。

2011年3月16日水曜日

移動シーン



結婚式の写真は静と動で出来ている。
移動シーンは動の最たるものだ。
ウェディングスナップにおいて、移動シーンを気合いを入れて撮る人をあまり見かけない。
勿体無いと思う。
動の写真には素が出やすいのだ。
ポーズをとっている訳でも誰かに注目されている訳でもない、このただ歩くとゆう行為がその人らしさを一番表している様にも思える。
歩き方だったり姿勢だったり、その辺も普段からちょっとだけ気を付けよう。

2011年3月13日日曜日

会って話をする事の大切さ




ポーズ写真は大まかに言って二種類しかない。
寄りと引きだ。
つまりアップと全景。
それぞれに役割がある。
表情はアップでなければ見えないし、状況は全景でなければ伝わらない。
場所や天気や雰囲気等外的要素を伝えるには全景。
その時の気持ちや想い等内的要素を伝えるにはアップ。
それらを使い分けて結婚式を撮って行く。
ここでも距離感が関係して来る。
寄りの時には中まで入り込み、引きの時には俯瞰に構える。
そう言った柔軟な関係は打合せの中でしか築いてはいけない。
会って話をする事は結婚式において最も重要な要素だと思う。
写真に限らず花、ドレス、料理、演出、全てに於いて言える事だろう。
先ずは会ってみて話をする、そこからドラマは広がって行く。

2011年3月12日土曜日

結婚式の表と裏


扉を出るタイミングには人の関係性が隠れている。
その瞬間は是非撮りたいものの一つだ。
トレーンを綺麗に整えてポーズを決め微調整しながら撮る写真もいいが、
こういう人間臭い写真もいい。
両方あってのウェディングフォトだと思う。
物事を片側からしか見ていないと裏側は永遠に見えないものだ。
表も裏も両方あって初めて二人らしい結婚式になるのだから、
やはり写真も両方あるべきだろう。

2011年3月11日金曜日

指輪とネイルとブーケ

手の撮り方は悩みどころだ。
人によって面白い様に撮り方が違う。
流派の様なものがあるかの様だ。
僕の撮り方は上の通りだ。
そもそも手を取る意味は何だろう?
僕なりの答えとしては、指輪とネイルとブーケそれにつながりだ。
そして辿り着いたのが上の様な写真と言う訳である。
正解はまだない。
現状に満足せずに、日々進歩し続ける事。
それを忘れずにゆっくりと歩いて行きたい。
結婚式の準備もテスト勉強も一夜漬けでは無く、日々の努力が大切。

2011年3月10日木曜日

写真を友達に頼まない訳



上手く説明出来ないが、この世界はバランスで成り立っている。
写真も一緒だと思う。
画角の話では無く、姿勢の話だ。
あくまでも個人的な意見だが、二人と遠すぎてもダメだし近すぎてもダメな気がする。
丁度いい距離、丁度いいバランスが必要なのだ。
確かに友達にしか撮れない写真はあるだろう、
しかし、友達には撮れない写真があるのもまた事実。
それに友達には席に座って祝って欲しい。
ちゃんとした写真が他にあって、気楽な遊びで撮った方が友達の写真は生きて来る。
最初から気合い入れて撮ると素人は大抵の場合失敗する。
そうなった時、果たして何を責めるのだろうか?
自分?友達?会場?運命?

誰も責めなくていい様に、僕たちは今日も写真を撮り続ける。

2011年3月9日水曜日

笑顔のポーズ写真



カメラを向けられて、笑ってと言われて笑える人が世の中に何人いるだろう?
多分80人くらいだ。
僕は昔コマーシャルでモデルも撮っていたが、自然な笑顔を自由に作れる人は意外と少ない。
どうしても嘘くさくなってしまう。
表情を引き出すのもフォトグラファーの仕事の一つだと思う。
方法は何でもいい、結果自然な笑顔が撮れれば大概の事は許される筈だ。
ウェディングフォトグラファーは自然な笑顔の写真が撮れて初めてスタートラインに立てるのだ。
当日、二人は写真の事とか表情の事は気にしなくてもいい。
その為の僕たちだ。
二人が気にすべき事は、「自分たちはちゃんと楽しめているか」だけでいい。

準備段階でブレない事。
結婚式を楽しむ事。
それが成功のコツ。